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大井競馬場と友好記念:サンタアニタ競馬場
「東京シティカップ」開催

2009年4月4日


ウイナーズサークルで東京シティカップの優勝を
記念し写真撮影に納まる馬主ら。前列右から2人
目が斉藤弘・大井競馬場経営管理部長。大井のマ
スコット「うまたせ君」(左端)も応援に駆けつ
け、子どもたちに大人気だった


侍」の指導でホラ貝を吹く少年

 アーケディア市のサンタアニタ競馬場は28日、すっかり春の風物詩とな
った東京大井競馬場との14年間にわたる友好提携を記念した「東京シティ
カップ」(第8レース、ダート1・5マイル・GⅢ、賞金総額10万ドル)
を開催した。パトリック・ビアンコーンが騎乗したストリーム・キャット
が接戦を制して優勝し賞金6万4000ドルを獲得した。

 東京シティカップ開催を祝して今年も開かれた日本の伝統文化や観光な
どを紹介する特別イベント「ジャパン・ファミリーデー」は盛況。各レー
スを盛り上げ、サンタアニタ―大井の両競馬場の友好に花を添えた。

 「東京シティカップ」は、2005年から重賞レース(GⅢ)に格上げ
されたことから今年もGⅠ出走経験馬やGⅡ優勝馬などの強豪が参戦しレ
ースは白熱。激しい優勝争いが展開され、観客を沸かせた。

 7頭立てレースは、ゲートオープンと同時に全馬勢いよく一斉に飛び出
した。トラックを約一周半走る一・五マイルの長い距離に合わせ、各馬様
子をうかがいながら順位を目まぐるしく変える。中盤から中ごろに着けて
いたストリーム・キャットとザッパが抜け出し、後続5頭は2頭に引き離
されまいと必死に追走するが差はなかなか縮まらない。

 レースは2頭が逃げ切る展開となり、そのまま第4コーナーに入る。先
頭を走るストリーム・キャットはビアンコーン旗手の巧みな手綱さばきで
逃げ切りを狙い、それをピタリとマークするビッグ・ブースターはジリジ
リと差を詰め、優勝争いは両馬の一騎打ちに。

 2頭は観衆の大歓声を浴びながらグランドスタンド前を並走、デッドヒ
ートを演じた。接戦のレースは、ストリーム・キャットが首差でビッグ・
ブースターをわずかに抑え優勝を飾った。

 両競馬場の友好提携を祝った東京シティカップとジャパン・ファミリー
デーに加え同日、日本の名を冠したレース「日本国総領事杯」や「東京シ
ティ競馬ファンクラブ杯」などが開催された。各レース後のウイナーズサ
ークルでは、伊原純一総領事ら日本人関係者が馬主や旗手、勝ち馬を出迎
えトロフィーや花束を贈呈、優勝を祝いレースに花を添えた。

 

「友好提携、いつまでも」
サンタアニタと大井

 

 来米した斉藤弘・大井競馬場経営管理部長は、2度目のサンタアニタ訪
問。「美しい競馬場です」と、緑に囲まれ山々を眺めながら競馬観戦がで
きるサンタアニタパークに感心していた。両競馬場の友好関係の意義を強
調し、提携の継続を願った。地元日系社会を巻き込んだ「ジャパン・ファ
ミリーデー」については、主催者に敬意を表し、ボランティアの活躍をた
たえた。

 今年の記念レースも大井ファンクラブから7組14人が招待され、サン
タアニタ競馬場を訪問した。一般には解放されていない厩舎やパドック、
騎手の控え室などの施設を特別に見学し、貴重な体験を味わった。

 大井は、仕事帰りのファンが楽しむナイト競馬が有名。ファンサービス
の一層の向上を図り、サンタアニタをモデルにしたさまざまな試みが実施
されている。レーストラック内を開放し子どものための公園を作った上
に、夏にはビアガーデンを開き一杯やりながらレースを楽しむことができ
る。

 東京シティカップと同様に、大井でも「サンタアニタ・トロフィー」を
毎年開催。サンタアニタ代表が訪日し交流を深めている。また、騎手や調
教師を派遣し合うことで互いの技術を高め、両者は競馬界全体の発展を図
っている。

 サンタアニタのロン・チャールズ社長は、「われわれが日本に行くと、
大井の方々はいつも温かくもてなしてくれる。同じ目的を持つ両競馬場の
友好関係はこれからも重要で、いつまでも続けるべきである」と語った。

 大井競馬場とウエストレイクを拠点に競走馬の売買仲介と移送業を行う
日系資本の「USイクワイン」の2社が共同し、アーケディア統一学校区
と同市立図書館に各500ドルを寄付した。

 

日本の文化を体験
ジャパン・ファミリーデー

 

 東京シティカップを記念して開かれ日本文化を参加者が体験するジャパ
ン・ファミリーデーは、茶道や華道、書道、相撲、空手、太鼓と琴演奏、
阿波踊り、おりがみ、祭、観光案内のほか、すしやお好み焼き、たこ焼き
などの食文化も加わり、競馬ファンを楽しませた。

 今年で8年連続の参加となった福島伝統の「相馬野馬追」は、中島三喜
団長をはじめとする南相馬市の侍三人が甲冑に身を固め競馬ファンとふれ
あい写真撮影などに応じた。参加者は、鉄兜や陣笠を被ったり、陣羽織を
はおり、ほら貝を吹くなど戦後気分を味わった。

 中島団長は、「われわれが1000年以上も前から受け継ぐ郷土伝統の
文化を伝えられた。福島に帰って『有意義な訪米だった』と報告したい」
と胸を張った。【永田潤、写真も】

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