あしなが学生:感謝の気持ち胸に帰国
研修で将来の視野広がる
2009年4月4日

感謝の気持ちを胸に帰国したあしなが学生と
半田夫妻。(右から)半田会頭、木原さん、
笹木さん、濱崎さん、中村さん、俊子夫人
事故や病気、災害などで親を亡くした子供たちを支援する「あしなが育
英会」の3週間におよぶロサンゼルス研修が終了し、研修生4人は3月2
2日、帰国の途についた。
これに先立ち21日、現地の受け入れ先である南加日系商工会議所(半
田俊夫会頭)の会員らを招いた送別会が「パサデナ・グリーン・プラザ」
で催された。4人は充実した研修内容を振り返るとともに、「視野が広が
った」と関係者らに感謝、それぞれの夢の実現を約束した。
4人は、敬老引退者ホームでのボランティアをはじめ、知的障害施設や
子供病院、企業訪問のほか、日系各施設の見学、また半田会頭の自宅でホ
ームステイを経験した。
濱崎智帆さん(鹿児島大、工学部生体工学科)は、就職活動まっただ中
という時期に来ることを悩んだと振り返ったが、「今は充実感に溢れ、胸
がいっぱい。これから人生をかけて、ここでの出会いをさらに深めていき
たい」と感謝の言葉を述べ、「来年来る後輩のこともよろしくお願いしま
す」と思いやった。
「今しかできない」と思い参加したという笹木香菜さん(大阪工業大、
電子情報通信工学)は、「数学が好きで理系だけを目指してやってきた
が、今回多くの人と触れ合い視野が広がった。研究室での仕事だけでな
く、人とかかわる仕事も目指してみたいと思うようになった」と述べた。
7歳の時に阪神大震災で母親と兄を亡くした木原喜子さん(神戸市看護
大、看護学科)は、「大人の女性になるにつれ、母と話をしたいと思うよ
うになった。半田さん宅でのホームステイで俊子さんと話ができ、『母』
の存在を感じたいという願いもかなえてもらった。帰国後は、後輩に学ん
だことを伝え広めていきたい」と感謝した。
リーダーを務めた中村亜由美さん(聖徳大、児童学科)は、「小1で父
を亡くし、父の記憶や顔もあまり覚えておらず、男のいない家庭が当たり
前だった。ホームステイで半田さんが毎朝、『Good morning』とハグを
してくれ、『これが普通の家庭なんだ』と思った」と述べ、「多くの人に
助けてもらい、私たちはとても恵まれている」と感謝の気持ちを述べた。
実行委員長のみならず、ホストファミリーとして4人全員を引き受けた
日商の半田会頭は、「二役をこなすのは並大抵のことではなかったが、3
週間という短い間に多くを学び、吸収し、成長していく学生の姿を見る
と、これからも続けていく必要性を感じる」と述べ、4人の夢の実現に向
け、「父親」としてこれからも支援していきたいとエールを送った。
最後に、同研修の恒例となったイングリッシュネームの贈呈が行われ、
濱崎さんは「ジョイ」、笹木さんは「ケイティ」、木原さんは「オリビ
ア」、中村さんは「サーシャ」とそれぞれ名付けられた。
【中村良子、写真も】 |