南加県人会協議会:「宮崎新体制」が船出
新企画に意欲「県人会のために活動を」
2009年2月14日

宮崎会長(左から8人目)とともに宣誓する
2009年度の新役員ら
加盟41県人会を統括する「南加県人会協議会」は2009年度新役員
就任式と親睦会を8日、モンテベロのクワイエットキャノンで開催し、昨
年11月に実施された史上初の会長選挙で当選した宮崎マック氏(群馬
県)ら新役員が誕生した。
宮崎会長を中央にステージに整列した役員15人は、伊藤ルイス元ロサ
ンゼルス郡検事の立ち合いの宣誓式に臨んだ。任務の全うを誓い正式に就
任すると、参加者約230人が日系社会からの期待を込めた大きな拍手を
送り、創立45周年の節目を飾る「宮崎新体制」の船出を盛大に祝った。
就任演説に立った宮崎新会長。第一声で「45年の歴史の中で、理事に
よる初の選挙で選出された」と、自己紹介し日系史に名を刻んだことに胸
を張った。「選ばれた以上は精一杯がんばりたい」と、固く決意を表明し
た。
宮崎会長は、限られた1年という任期が短いとしながらも「会の運営が
先決」と力を込めた。昨年度より引き継いだ諸事項と並行し山積する問題
に対処しながら新たな企画に臨む意欲を示した。「諸先輩が築いた伝統を
大事にして新しい考えを取り入れ、皆さんと手をつなぎながら県人会のた
めの明るく楽しい県人会協議会を作っていきたい」と述べ、これらの実現
のために支援を求めた。
留学生として1950年に渡米した会長。造園業者としてキャリアをス
タートし、保険業に転身し独立。商才を発揮し成功を収めている。本業の
傍ら、日系社会を舞台に長年にわたり奉仕活動に精を出し日系社会の発展
と日米親善のために尽力する。
昨年までの4年間にわたりオレンジ郡日系人協会で会長を務めたほか、
同郡オプティミストクラブ会長、奉仕団体の昭和会初代会長、群馬県人会
会長、南加日系商工会議所副会長、南加日本民謡協会副会長、日系パイオ
ニアセンター、百働会など日系11の有力団体で重職を歴任。特にオ郡日
系人協会会長としては、会員数を大幅に増やす目標を達成させた上に、慢
性赤字を解消した功績は大きい。これら献身的な慈善活動の経験を生かし、
実行力とリーダーシップの発揮に期待が寄せられている。
席上、来賓の伊原純一在ロサンゼルス日本国総領事、山崎ブライアン・
南加庭園業連盟会長、半田俊夫・南加日系商工会議所会頭がそれぞれ祝辞
を贈った。加藤譲孜前協議会会長の労をねぎらい、宮崎会長と協議会の前
途を祝した。
伊原総領事は、協議会が「日系社会の中で重要な役割を果たしている」
と絶賛し、文化事業で「若い世代への継承という大きな使命を持ってい
る」と高く評価。さらに活力のある会にするために、若返りを熱望した。
各県人会については「非常に良く組織されている」と、総領事館としての
邦人保護の立場から、緊急発生時の情報の伝達・収集に「頼りになる」と
連携を呼び掛けた。また、県人会会員が20歳ほど若く見えるといい「バ
イタリティーには秘薬があるのでは」と疑問を呈しながら、「元気で活動
して下さい」と励ました。
日系3世の山崎氏は、司会者から紹介された「昨夜一睡もしないで練習
した」という日本語でスピーチ。協議会の活動を「たいへんすばらしい」
と誉め、「庭園業組合は協議会と協力して日系社会の役に立ちたい」と、
終始一貫の日本語を披露し喝采を浴びた。「昨夜は一睡できた」と笑いを
誘った半田氏は、「社会貢献など凝縮された協議会の良さをみんなで協力
して伸ばして、日系社会に寄与できる企画を何か立てて実現したい」と祈
念した。
群馬県人会からの協議会会長選出は宮崎氏が初めてで、会員は「会の誇
り」と英雄の活躍に期待を込める。席上、野田英子・同県人会会長が大き
な蘭の花を贈り祝った。宮崎氏を評して野田氏は「75周年記念誌を発行
し、ゴルフ部でも活躍した」と称え、共同貿易社長で同県人会顧問の金井
紀年氏は「実行型なので引っ張っていってくれる。新会長として文化面で
力を注いでほしい」と願った。
昨年度の加藤会長、福岡建二幹事、当銘貞夫通常会計を功労表彰し、宮
崎会長から感謝の盾と記念品が贈られた。
宮崎会長は就任のあいさつで、具体的な目標や政策については示さず慎
重な構えを見せた。しかし、日系社会からの期待の大きさを肌で感じ、式
典後のメディアのインタビューに対し「秘めた闘志」が言葉の端々にうか
がえた。
「チェンジ」を掲げ誕生したオバマ新政権に触発されたとし、「協議会
の『変革』」を強調。現在の活動が「県人会協議会のために各県人会が集
まって協力している」と指摘、これからは「県人会のための県人会協議会
にする」と意気込んだ。
総領事が熱望する会の若返りについては、英語世代の若い県人会会長を
育てることの重要性を説き、各県人会に「若手グループ」の創設を促す。
新企画を検討しており、全米日系人博物館や二世週祭実行委員会と手を組
み、「若手のアイデアを取り入れ、若い人の会を育てていきたい」。
新役員は次の通り。(敬称略)
▽名誉会長=伊原純一(在ロサンゼルス日本国総領事)▽会長=宮崎マ
ック(群馬)▽副会長=福岡健二(熊本)、井上英一(福岡)、米沢義人
(宮城)、稲葉要(静岡)、比嘉朝儀(沖縄)、榎智寿(滋賀)、山口弘
(鹿児島)、岩下寿盛(鹿児島)、当銘貞夫(沖縄)、野田健一(群
馬)、▽幹事=当銘貞夫(沖縄)、▽幹事補佐=榎智寿(滋賀)、▽書記
=野田健一(群馬)、▽書記補佐=秋元裕子(群馬)、▽通常会計=岡本
ケイ(和歌山)、▽通常会計補佐=田村勇三(広島)、▽特別会計=上原
淳生(和歌山)、▽特別会計補佐=ケースビア章子(群馬)、▽会計監査
=大谷明義(福岡)、春間益美(熊本)、前田グレース(三重)、中間二
三夫(鹿児島)、秋元裕子(群馬)
【永田潤、写真も】
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