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南加日商:「半田新体制」が船出
役員18人就任、決意新たに

2009年1月24日


各賞受賞者と来賓、南加日商関係者ら。前列左から
伊原総領事、土肥氏、ペリー市議、柴氏、世木氏、
半田会頭。後列は古沢洋志領事(左端)と役員ら

 南加日系商工会議所(南加日商)は18日昼、2009年度役員就任式
を在ロサンゼルス日本国総領事館から伊原純一総領事ら来賓を迎えモント
レーパークのレストラン、ルミナリアスで催した。昨年11月に開かれた
理事会で新会頭に選出された半田俊夫氏をはじめとする新役員18人が就
任。参列した日系諸団体の代表ら約270人が「半田新体制」の船出を盛
大に祝った。

 宣誓はウォーレン・フルタニ・カリフォルニア州議会下院議員による厳
粛な司式で、半田会頭をはじめとする新役員が臨んだ。任務遂行を誓い正
式に就任し、決意を新たに。会場からは日系社会の期待を込めた大きな拍
手が送られた。

 席上、日系社会の発展に尽力する3個人、1団体を顕彰。「会頭賞」は
ジャン・ペリー・ロサンゼルス市議会議員(第9区選出)、「日系スピリ
ット賞」は世木弘子、柴邦雄の両氏、「コミュニティー団体功労賞」は
「大正クラブ」(土肥忠一会長)がそれぞれ受賞した。

 今年度役員は次の通り。(敬称略)

 ▽会頭 =半田俊夫▽上級副会頭 =柴グレース、岡本雅夫、三好ハワー
ド▽副会頭=伊藤ルイス、鈴木康義、山城キティー、山崎一朗、城愈、青
木義男、松島みどり、山口弘▽書記 =堤治雄▽副書記=青木義男▽会計=
高橋哲夫、柴邦雄▽会計監査=井上バート、木下和孝

日系社会の「新リーダー」:
期待一身に背負う会頭

 20日のオバマ大統領の就任式より一足早く行われた同役員就任の宣誓
式で、フルタニ加州下院議員は「日系社会の大統領就任式」と表現。「新
リーダー」半田会頭は、日系社会からの期待を一身に背負う中で就任のあ
いさつに立ち熱弁をふるった。

 南加日商会員とボランティアの献身的な活動に謝意を表し、2期2年間
の務めを終えた若尾龍彦前会頭の功績を称えた。会頭職に重責を感じると
しながらも、「新任されたことは光栄で、社会に貢献する南加日商を誇り
に思い、未来に向かってのチャレンジを楽しみにしている」と力強く語っ
た。

 今年創立60周年を迎える南加日商の歩みを紹介。前身の「中央日本人
会」が戦後間もない1949年、日系人への偏見や差別に考慮を払い改名
し再結成したのが「南加日系商工会議所」であると説明した。「先輩の業
績を尊び多くの遺産を継承し南加日商を前進させ、より良い社会貢献を果
たしたい」と意欲を燃やした。

 不況に対しては「知恵を絞って努力したい」とした。厳しい経済状況だ
が、オバマ新大統領に勇気づけられたといい、そのスローガン「YES 
WE CAN」を連呼して意気込みを示し喝采を浴びた。

 南加日商の任務を説き、「経済を活性化させ日系社会に繁栄をもたら
す」「日本文化保存のための次世代の継承者育成」「日米親善に寄与する
こと」。これらを実行するために活動を拡大させ地元社会のために全力を
尽くしたい」と、決意を伝えた。

 最後に万歳三唱を参加者にリクエストし自ら音頭をとり「『母国日本』
と『米国』『世界』の平和と繁栄」を願い、演説を締めくくった。

 来賓を代表し、伊原総領事と南加県人会協議会副会長のバート・イノウ
エ氏、JBA(南カリフォルニア日系企業協会)会長の鈴木康義氏がそれ
ぞれあいさつし、新役員の就任に祝意を込めエールを送った。

 総領事は、新旧会頭それぞれを労い、激励。南加日商の献身的な社会奉
仕に謝意を表し、「総領事館のミッションを実行するための頼れる重要な
パートナーだ」と力を込めた。また、昨年他の10カ国のアジア系商工会
議所と手を組み新団体を設立したことを称賛。半田会頭に「この協力を継
続し更なる発展した関係を築いてほしい」と期待を寄せた。経済情勢は厳
しいとしたが、「希望を持って回復を願い今年もがんばりましょう」と参
加者に呼び掛けた。

 イノウエ氏は、南加日商と共同で行った小東京の桜の木の植樹や母県へ
の災害発生時の義援金の呼び掛けなど、41県人会が加盟する同会の利
点を生かした「連携を継続したい」と、強く希望した。鈴木氏は、他のア
ジア系商工会議所との提携を高く評価するとともに、JBAが進める日系
社会と米国の発展に貢献するために南加日商との交流継続の意志を伝えた。

 中国、韓国、タイのアジア系3カ国の商工会議所会頭がステージに上が
り、新旧の会頭に感謝の盾を贈呈。韓国のチャング・リー会頭があいさつ
し「このような困難な経済状況の時こそ」と、団結をあらためて呼び掛け
た。

 南加庭園業連盟のブライアン・ヤマサキ会長が乾杯の音頭をとり、南加
日商と日系社会の前途を祝した。

南加日商は「旗振り役」
会頭:「体を張って奉仕」

 多くの就任式出席者から「がんばって下さい」などと激励され、日系社
会からの期待の大きさを実感したという半田会頭。日系社会には数多くの
団体が活動するため、「それらをまとめ、旗振り役をつとめるのが南加日
商の務めで、求心力のあるリーダーシップをとって『コア(核)』の役目
を果たしたい」と抱負を述べた。会頭としては、「軍曹となって自分も突
撃する気持ちで体を張って奉仕する」と陣頭に立つ構えだ。

 多くの慈善活動と並行してビジネスにも力を注ぎ、アジア系社会との連
携をさらに強める。会員のベネフィットとなる経済セミナーを開いたり、
県と連携した物産展やアニメフェア開催を予定しており、地元経済の活性
化を図る。創立60周年祝賀会も企画している。

日系社会の発展に貢献:
3個人、1団体が受賞

 南加日商が顕彰する栄えある各賞に輝いたのは、3個人と1団体。各受
賞者は壇上で謝辞を述べ、受賞を励みに更なる社会貢献を誓った。

 「会頭賞」に輝いたジャン・ペリー・ロサンゼルス市議は、日系社会か
らの絶大な支持を得ている。小東京協議会の定期会合に参加して社会の声
を聞き議会に伝えたり、リトル東京サービスセンターと協力して今年着工
の多目的スポーツ施設の建設実現に寄与した。日系の諸行事に積極的に参
加。二世週祭の街頭音頭では法被を着て踊り、小東京の桜祭ではステージ
で着物姿を披露するなど日系社会に溶け込んでいる。

 世木弘子、柴邦雄の両氏は「日系スピリット賞」を受賞した。

 世木氏は、福井県小浜市出身。故郷での経験を生かし渡米後、20年以
上にわたり太鼓奏者の育成に力を注いでいる。小東京禅宗寺に太鼓グルー
プ「禅太鼓」を設立。メンバーを子どもの頃から長年に掛けて指導し、天
皇皇后両陛下やローマ法王二世、ダライ・ラマの御前でも披露するまでの
実力者に育て上げた。禅宗寺では日曜学校の校長や理事を務め、盆祭りや
活動資金集めのイベントを企画し寺に貢献した。

 柴氏は、加州サンタマリア出身、静岡県・三保で教育を受けた帰米
2世。日系社会に50年以上の長きにわたり身を捧げている。すべての日
系人子弟が日本語を話し、読み、書くことができることを大望し、日本語
学園協同システムで重職を務めた。他の団体でもリーダーシップを発揮、
南加県人会協議会(2002年会長)、西南シチズンセンター(07、〇
08年会長)、南加日商でもさまざまな慈善イベントを取り仕切っている。

 「コミュニティー団体功労賞」受賞の「大正クラブ」は、大正生まれの
メンバー15人が趣味を通した親睦を目的に1968年、創立。今年40
周年を迎える。規模を拡大して現在は500人の会員を擁し、16グルー
プに分かれ慈善活動にも力を注いでいる。カラオケ、盆栽、愛石の各部が
二世週日本祭に参加したり日米文化開館支援、「歳末助け合い運動」(南
加日商主催)の奉仕、無料の「健康フェア」を主催、敬老ホーム慰問など
社会貢献を果たしている。(取材=永田潤)

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