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JAさが:佐賀牛輸入で米市場調査
ビバリーヒルズ「ポロラウンジ」に認定証

2008年12月29日


ポロラウンジのオルソンさん(中央)に認定証を
授与する「JAさが」の中野会長(右)と末次豊
春・代表理事専務

 高級黒毛和牛「佐賀牛」の輸出に力を入れ六月に米国販売を開始した
「JAさが」(佐賀県農業協同組合)からこのほど、中野吉實会長を団長
とする視察団6人が訪米し、ニューヨーク、ロサンゼルスの2都市で市場
調査を行った。ロサンゼルスには三日間滞在し、ビバリーヒルズ・ホテル
内の高級レストラン「ポロラウンジ」を訪れ佐賀牛取扱指定店に認定した。

日本では肉質等級4以上(全5等級)で霜降り度を表すBMS値が7以上
を佐賀牛と定めブランド化している。国内に150銘柄ある高級和牛の中
でも評価は高く、東京、大阪、福岡など大都市を中心に百貨店や高級スー
パー、食肉専門店、有名レストランなど533の取扱指定店を設けて販売
促進を図ってきた。販売網を整え業績を順調に上げてきたものの、近年は
不況の影響を受け売り上げは低迷。活路を求め海外に目を向け昨年、香港
進出を果たした。

 輸出開始当初から佐賀牛の世界ブランド確立を目指している。牛肉の大
量消費国である米国販売は国内外のブランドイメージを高める点でも重要
という。米輸出はロースとフィレの高級部位に絞るため、牛1頭から取れ
る食肉は約50から60キログラムと希少。空輸し月間500キログラ
ム、年間約6トンの輸出量を目標に置く。

 一般牛肉と比べかなり値が張るため、肉の旨味が分かり経済的に余裕が
ある富裕層にターゲットを絞る。ロサンゼルス、ニューヨークなどの大都
市を中心に販売展開し、一流ホテルやレストランなどに提供する。一般消
費者向けには高級スーパーマーケットなどに卸す予定。

 米市場では昨今の原油価格高騰に伴う飼料代、輸送費の値上がりで、ト
ップグレードとされる「プライム牛」の価格も上昇。生産量は減少し、十
分に確保できないため予約数を制限する老舗高級レストランも増えている
という。一方、佐賀牛は1戸あたりの飼育頭数で全国第1位を誇り安定供
給ができるのが最大の強み。

 米国ではさらに、アンガス牛と和牛を交雑させた「American Kobe
Beef」や「Kobe Style Beef」(和州牛)などが市場に出回っており、和
牛のような味や質をうたう業者も多い。しかし、手間ひま掛けて作り出さ
れ「芸術品」と称される佐賀牛は、口の中でとろけるような食感や甘みと
こくのあるおいしさが特徴。味で他との差別化を図る。

 訪米視察団一行は、各都市の高級ステーキハウスやレストランを食べ歩
き、味に関して「勝算あり」(中野会長)と手応えをつかんだ。中野会長
は「BSE問題などに対し全頭検査を実施していて、(食品偽装などが防
止できる)トレーサビリティ・システム(商品流通履歴管理)を導入する
などした安全性も強調したい」と抱負を述べた。

 佐賀牛をメニューに取り入れたポロラウンジのダニエル・オルソン料理
長は「お客さんからの評判はよく、注文が増えてきている。指定店に認め
られ光栄」と語った。今回はまたニューヨークで、「料理の鉄人」として
日米で知られている森本正治氏が経営する和食店「MORIMOTO」と
高級レストラン「フォーシーズンズ」も指定店として認定書を授与した。

 米国輸入は高級和食材を輸入するアディレクト社(道城ポール社長)が
行う。

 詳細は同社まで、電話562・949・1535。
 support@adirectfoods.com
 www.adirectfoods.com
(永田潤)

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