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海部さん講演会:
人間関係の構築がキー
コミュニケーション法伝授

2008年11月28日


笑いを交えながら講演する海部さん

 元外務省通訳官の海部優子さんによる講演会が22日、トーレンスのホ
リデーインで催された。会場に集まった約100人を前に、海部さんは時
折笑いを交えながら、「外務省通訳官について」「コミュニケーションの
コツ」「英語学習法」などを分かりやすく説明。会場にはメモする人が見
られるなど、皆熱心に聞き入っていた。日米教育サポートセンター(JE
RC)主催。

 JERCの岩永留美理事から紹介されステージに立った海部さんは、外
交官の中から年5人しか選ばれないという外務省通訳官について、その多
岐にわたる仕事内容や、プロの通訳者との違いを説明。中でも、「機密保
持」「内容に熟知」「秘書的役割」などといった点から、首脳会談などで
は外務省通訳官が利用されることや、まれに大臣らの護衛的役割を果たし
たり、写真撮影時に映りのいいポジションを助言するなど、小話を交え説
明した。

 また、女性初の皇室担当通訳官になった話にも触れ、皇室内での行事や
通訳時のエピソードを披露。知らない専門的な話や単語に出くわした時の
対処法として、「必要なのは、臨機応変に乗り切るための『心臓の強
さ』」と話すと、会場からは笑いがこぼれた。また、「通訳官は皇族の方
や大臣らが円滑にコミュニケーションできるためのツール」だとし、通訳
官としてもっとも重要なことは「体調管理」だと述べた。

 外交官として、日本をはじめ各国の代表者らとコミュニケーションを図
ってきた海部さんは、「コミュニケーションは人間関係」と説明。相手の
名前を覚え、ファーストネームで呼ぶことでその人との心理的距離が縮ま
り、会話もスムーズになるという。また、会話のキャッチボールをうまく
続けるためには、「相手の関心を見つけ、まずは相手の土俵に入り、その
後自分の土俵に引き入れる」方法を伝授した。

 最後に、英語の学習法について自身の経験と重ね合わせ、「耳で聞い
て、まねて、使うことが効率的」とアドバイス。発音も大切だが、英語の
リズムや抑揚の習得が重要だといい、語彙を増やすことも必要とした。海
部さんは、「アメリカ人が日常に使う単語はそう多くないはず。日頃何度
も耳にする単語から覚えていくといい」と述べ、使い勝手が便利な電子辞
書ではなく、類義語などが掲載されている本の辞書を使うことなどを勧め
た。

 講演後は会場からの質疑応答に応じ、海部さんは「『知識は力』と言う
ように、忙しくて時間が取れないかもしれないが、新聞などで世の中の流
れや政治、経済、文化などを把握することは大切」とアドバイスした。

 この日会場に訪れたサウスベイ在住の女性は、八月に開催された「女性
の品格」の著者、坂東真理子さんの講演会で海部さんとの対談を聞き、
「海部さんの話をもっと聞きたい」と思い参加したという。講演を聞き終
え、「あまり知られていない皇族関係や外務省での話など、大変興味深か
った。またすぐに活用できる英語学習法やコミュニケーション法なども学
べ、これからの生活に役立つと思う」と話した。

 講演後も、海部さんの周りには多くの参加者が詰めかけ歓談した。
(中村良子、写真も)

 

 

 

 

 

 

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