

相馬野馬追の小林団長(右)の指導を受けて
ほら貝を吹く生徒。「いざ、出陣?」
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9年生から12年生の男女生
徒63人が講堂で侍3人を出迎
えた。小林団長ら一行は鎧兜を
身にまとい戦国旗を抱えなが
ら、福島に伝わる相馬野馬追の
歴史を紹介。昼休みの校庭で
は、ほら貝を鳴らしたり生徒と
握手するなどし交流を深めた。
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生徒は代わる代わる鎧兜を身に付け、「にわかサムライ」に変身。ほら
貝を吹いたり他の侍と記念撮影に納まるなど、戦国気分を味わった。「兜
は思ったよりも重い」と話しながら装備一式を装着し級友に披露したニッ
ク・ウエリー君(17・12年生)。「とてもいい記念になり楽しかった
」とうれしそうだった。日本語クラスをとって3年になり、日本史に興味
があるという。
3つの日本文化クラスは、日本人のボランティアのインストラクターら
が担当。勉強のためにと、英語を極力抑え日本語での説明に努めた。ほと
んどの生徒が毛筆初体験という書道では、手本の漢字を主に揮毫。自分の
名前をかたかなで何度もすらすらと記し、授業で習得した成果を発揮し
た。おりがみは、駒とペンギンを制作し、家族に見せたいという生徒が多
かった。
クラフトは相馬焼の陶芸家・松永和生さんが伝授。各自自由な発想で作
品を制作させ、テーマはなかったものの、口から火を吹くゴジラやピカチ
ュー、侍の刀など日本に関するものが多く見られた。
ジョーダン・ロング君(15・9年生)は、クラフト教室で湯飲みと茶
わんを作った。松永さんがカッパをあっという間に作るのを見て驚きの表
情。ロング君は、世界の最先端を行く自動車や電化製品など日本のテクノ
ロジーに関心を持ち、日本語を学んで1年になる。「もっと勉強して日本
を好きになりたい」と抱負を語った。日本人の血を引くロング君は、第2
次世界大戦で祖母ユリさんがマンザナー強制収容所に収監されたという。
同校の日本語クラスは伊藤京子先生が受け持ち、週4時間学んでいる。
9年生から順にひらがな、かたかな、漢字というように1年毎にレベルを
上げ、13年生では米大生が使う教科書で会話などを学習。普段のクラス
では語学学習のみなので、フィールドトリップなどは小東京に出かけ、日
系商店で買い物をしたりして生きた日本語を学んでいるという。今回のよ
うな文化教室は初めてで、伊藤先生は「実践的で生徒たちの日本語教育に
とても役立った」と述べ今後、敬老ホーム訪問などを検討するという。
ガスパー校長は20年前に日本に1年間、交換学生として在住。「日本
にはいい思い出がたくさんある」と話す親日家の校長が1994年、同校
に日本語クラスを設けた。今回の文化教室に対し校長は「日本文化を理解
する上でいい経験になった。相馬野馬追のみなさんにはぜひ来年も来ても
らいたい」と期待を寄せた。(潤、写真も)
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