フィリピンでバーテンダースクールを経営するティム、ギセル・ウォル
ターさん夫妻は、日本酒を使った新しいカクテルを求め参加した。勉強の
ためにと一通り試飲し、一口味わう毎に質問しメモを取る熱心さ。辛口好
みのティムさんだが、「バーで出すにはスパークリングにごり酒を使った
カクテルがおもしろい」と新商品開発に手応えをつかんだ様子だった。ギ
セルさんは「試飲会は何種類も一度に飲み比べられ、日本酒をまだあまり
知らないわれわれアメリカ人にとっていい機会になった」と述べ、味わっ
た中では純米大吟醸酒の洗練された味に酔いしれていた。
日本酒ソムリエの資格を持ち、試飲会で2回にわたり日本酒セミナーを
開いた共同貿易の松本裕司氏によると、米国市場でワインの中での日本酒
の占める割合はわずか0.5パーセント。しかし、日本酒試飲会やセミナ
ーを開くことで、以前よりも舌で賞味し好みを探す「酒通」が増えてきた
ことを実感しているという。松本さんは「ワイン市場はもはや飽和状態。
これからは、高級酒を頂点に一般酒までのすべての日本酒が全米に広まる
ことでピラミッド状を形成し、日本酒市場は無限大に伸びる」と分析す
る。
「All Japan News」社の工藤氏は「試飲会は今回で5回目だが、参加者
が増え続けている。これからも試飲会を開き、日本酒を全米に広めたい」
と抱負を述べた。(潤、写真も) |