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パサデナセミナー:亀井さんが講演
日系史に大きな関心
2006年11月4日

 「パサデナセミナー会」(半田俊夫会長)は10月28日、小東京協議
会会長の亀井敏彦氏を講師に招き、「日本人町と日系人の歴史を訪ね未来
を考える」と題した講演会を同市内の秀明センターで催した。当日は、老
若男女70人が集まり会場はほぼ満席。日系史や小東京の歴史に対する関
心の高さをうかがわせた。

 ターミナル島で生まれた亀井さんは、「近所は日本人ばかりで、ほとん
どの家庭で天皇陛下を祀っていた。家庭内では日本語、学校では英語と中
途半端な生活を送っていた」と、2世としての幼少期を振り返った。

Pasadena

在米日系人と小東京の歴史について講演する亀井氏
 小東京については、チャール
ズ・カメ氏が1885年に同地
初となるレストランをオープン
して以来、小東京が日系の
「心」として機能し始めたと解
説。当時の移民は鉄道や農業、
漁業に従事していたため男性が
中心だったが、女性が増えると
料理屋が続々開店。最盛期で1
30軒オープンした。また、
「飲み屋も盛んで、午前2時の
閉店後は1街に並んだ露店に人
が押し寄せ、警察が出動する騒
ぎもあった」とエピソードを披
露した。

 日系社会が団結力を発揮し、熱心に働けば働くほど、「キリスト教徒で
ある白人にとって、日曜日も家族総出で働く日本人の姿は脅威に映った」
と説明。「ハワイから本土へ移住する日系人の数も増え、ますます反日感
情が強まり、強制収容所時代へと突入する」と、一連の流れを分かりやす
く説明した。

Pasadena

当時の様子を伝える写真も展示された

 収容所時代については、収容を「恥」とと
らえ、 詳細を語ろうとしなかった1世や、米
国市民でありながら収容所へ送られた2世の
苦悩、語らない1世のために立ち上がり、ロ
ナルド・レーガン大統領(当時)の謝罪に結
びつけた三世の努力、また442部隊の活躍
などで日系社会が米国内で見直されるように
なった経緯について話した。

 「このような深い歴史を後世に伝え広める
ことは重要」と、現在は日系各団体が遺産保
存に向け動き出しているといい、小東京で進
んでいる再開発事業についても説明した。
「小東京内に刑務所やストリップショーを売
りにするバーなどの建設計画が上がった際、
小東京協議会などが強く反対した」と、日系
人の「心」の保存に力を入れていると亀井さ
んは強く説いた。

 講演後は、多くの参加者から「第2段を」との声が上がり、日系史への
関心の高さをうかがわせた。(中村、写真も)

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