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盆栽アーティストとして世界を懸け巡る
マルコ・インベルニッシさん

2006年12月10日

Marco

1975年ミラノ生まれ。高校
ではアートを専攻。16歳から
5年間、イタリアの盆栽師サル
バトーレ・リポレースさんに師
事。97年から01年まで、
埼玉県大宮市の盆栽園で修業。
ミラノに約2万平方メートルの
「日本盆栽園」をパートナーと
経営

 「ロン毛」にブレスレット、まさに「いま
風」のいでたち。俳優のキアヌ・リーブス似
だが、口を開くと「乗りのよい」日本語が出
てくる。

 「エエー、『ジン』知らないの? ジンは
ね、死んでる木のところ。じゃ、『ネバリ』
ならわかる?」

 埼玉県大宮市伊奈町の盆栽職人木村正彦さ
んの下で4年間修業を積んだ。もちろん、外
国人の弟子は初めて。「親方はあまり話さな
い。でも毎日いっしょに仕事に出た」

 独立後は、盆栽のノウハウを伝える「英語
を話す盆栽の先生」として、イギリス、アメ
リカなど世界中を飛び歩く。掲載誌はヨーロ
ッパを中心に10誌を数える。先月ガーデナ
で開かれたデモンストレーションで、日系人
の愛好家が「さすが、日本で仕込んだだけあ
る。うまい」と感服した。

 15歳のとき、映画「カラテキッドパートⅢ」を見て盆栽に興味を持っ
た。パット森田演じる「ミヤギ」が「(空手は盆栽と同じく)答えは自分
の中にある」と言うのに感動。「盆栽は、四次元の世界。自然の美しさに
時間の経過が加わった生きるアート」  世界のブームと裏腹に、日本で
はプロの盆栽家の高齢化が問題という。広い庭が必要、しかもいつも家に
いて世話をしなくてはいけない。世襲制が基本だが、「若い人の興味は他
に移り、盆栽を作る人が減っている」とずばり。「ミラノのベランダには
植物がある。日本は、エアコンの室外機があるからネ」とも。

 憂いているのは、「昔イタリアでバイオリンを作っていたのに、いまで
は作られてない。日本の盆栽も同じ運命かもしれない」。

 生け花は盛ん、「メモワール・オブ・ゲイシャ」で着物も人気。でも盆
栽は……。「スピルバーグ監督が、盆栽の映画を作ってくれないかな」

 カンのよさと、情熱、社交術で「BONSAI」を世界に広げる若きホ
ープだ。今月末まで米国に滞在、シアトル、セントルイスなど6都市を回
る。(大西、写真も)

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