広がる個人情報盗難
キムさんが防止法説明
2006年6月10日
「アイデンティティー盗難(セフト)を防ぐために」と題したセミナー
が 5月28日、ロサンゼルス市立図書館小東京分館で開かれ、一街にあ
る「シティーバンク小東京支店」ファイナンシャル・アナリストのジェー
ムズ・キムさんが自身の体験もまじえ、わかりやすく話した。7月1日か
らアイデンティティーセフト法が施行されるため、タイムリーな話題とな
った。
アイデンティティー・セフトとは、「個人情報を盗み、その人になりす
ます犯罪」のことで、連邦捜査局(FBI)によると、年間の被害者数は
50万人から70万人で、被害は年々広がる一方で、個人の財産情報を盗
み、ローンの申し込みをしたり、犯罪歴を他人に押しつけたりするする犯
罪が最も多いという。
実際にあった例として、泥棒が住宅に入り、80歳以上の人の誕生日や
社会保障番号(SSN)や銀行口座番号などの個人情報を盗み、数年後に
財産情報を悪用して借金を申し込み、50万ドルの負債を別人に押しつけ
たケースを披露。「犯人」は18歳の学生だったが、発覚に時間がかか
り、お年寄りが被害にあうケースが目立つという。
キムさん自身も被害にあいかけた経験を披露し、1年に1回無料で入手
できる「クレジットレポート」www.annualcreditreort.com)を入手し、
未然に防ぐことをすすめた。
このほかの注意点として、
①自宅の郵便受けはためず、毎日空にする
②いわゆる「ジャンクメール」はシュレッダーにかけ処分すること—と話
した。中にはゴミ箱をあさり、個人の情報を盗むプロもいるという。
会場で「どのくらいの人がコンピュータを使うか」とキムさんが質問す
ると、ほとんどが手を上げたため、キムさんはコンピュータを使うときの
注意点もこまかく説明。また、盗難や紛失した場合に備えての対策なども
話した。参加した女性は「インターネットの普及で、いろいろと便利にな
ったが、私たちは便利な分だけリスクを負っていることがわかった。気を
つけたい」と話していた。
(大西、写真も)
<コンピューターを使う上での注意>
①ファイヤー・ウォールなどセキュリティーソフトをインストールする
②「クッキー」を削除する
③銀行口座にアクセスした場合は必ずログオフする
④知らない相手からのメールにあるURLにメール上でアクセスしな
い。必要があれば、サイトのアドレスを打ち込んでアクセスする
⑤ネット上でのオークション、何かが 当たるといったスイープステー
クに応募しない
<一般的な注意>
①パスポート、社会保障番号(SSN)の証書、出生証明書などはかぎの
かかる場所、できれば銀行のセーフティーボックスに保管すること
②ATMカードをのPIN番号をメモにして財布に入れない
③ATMカードを使う際、周辺に小型カメラなどの設置がないか、だれか
が見ていないか注意する
④電話で勧誘を受けたときには、必ず相手の名前、会社名、電話番号、住
所を聞くこと。誕生日などこちらの情報を与えない。マーケティング会社
が個人に電話をかける場合、自身を名乗ることが連邦法で義務づけられて
いる
⑤マーケティング会社に電話をかけてほしくないときは「Do Not Call
List」に登録すること。そのあと電話をかけてきた会社に対しては提訴す
る権利がある |