出発したのはサンディエゴ在住の広津ジョイス敬子さん(22)と、ダ
ウニー在住のスティーブ・オサム・デエニーさん(20)の2人で、いず
れも日本研究を専攻。
広津さんはカリフォルニア大学(UC)サンディエゴ校4年生。母親の
丸美さんによると、4年半前、山口県岩国市出身の父親が52歳で作業事
故死する不幸を乗り越えた。広津さんはあさひ学園の卒業生で日本語も堪
能だが、「日本文化の知識を深めたい。東京の若者文化を体験したい」と
目を輝かす。
デエニーさんはエルカミノ・ジュニア・カレッジ1年生。父親は日系2
世だが、8歳のときに別れたきり。母親のリサさんのすすめもあって応募
した。父方の曾祖母が京都の出身と聞いているが訪日は初めて。「父から
日本について聞いた記憶がなく、本やメディアを通じての知識しかない。
ゆうべは興奮してよく眠れず、今朝は4時に起きた」と話す。デエニーさ
んはゲームや娯楽文化、特にビジネスに興味があるという。
あいさつで中村達司日商会頭は「毎年日商では、日本からの研修生を5
−6人受け入れており、こうした相互の交流を今後も続けていきたい」。
航空券の提供をしている全日空の北州総支配人兼ロサンゼルス支店長の浅
生岳さんは「親善大使として、虹のように二つの国の懸け橋となってほし
い」などと励ましの言葉を述べた。
「あしなが育英会」は1969年「財団法人交通遺児育英会」として創
立され、現在では災害や自殺、病気などで親を失った子供まで対象を広げ
ており、地震や津波遺児の救済など国際的な活動をしている。名前の由来
は、孤児院で育った少女が匿名で支援する人物との交流を描いたアメリカ
の小説「Daddy-Long-Legs」(あしながおじさん・ジーン・ウエブス
ター著)。これまでに約6万人の遺児を救済しているという。
(大西、写真も)
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